建物には、建築コスト高騰のしわ寄せが

 いま住み替えで物件を見るときには、「売れている住宅=いい住宅」ではないということを知ってください。ここ数年その傾向は顕著に表れています。
 
 理由は建築コストの増大です。地価の高騰に加え資材価格は上昇しています。そしてそのしわ寄せが建物にきています。パソコンや自動車がモデルチェンジをすると品質は上がるのに価格は下がります。ところが住宅の世界では正反対の現象が起きているのです。
 
 間取りを例にとると、かつては4LDKだと80平方メートルが標準だったのですが、最近では70平方メートルとダウンサイジングしているものが増えました。また、本来であれば13階建てのマンションも、天井の高さをつめて14階建てにしているなど、居住性よりも戸数を増やすことを重視している物件も目立ちます。さらに、間取りと規格を圧縮するのも限界で、物件価格はさらに上昇しつつあるのです。