モノラインの業務と成長
モノラインとは
モノラインとは、金融保証保険業務を専門に行なう保険会社のことで、地方債や資産担保証券などの金融債務のみを保証対象としています。
自動車保険、火災保険、傷害保険、生命保険など複数の保険業務を扱う一般の生命保険会社や損害保険会社は、モノライン保険会社と対比して、マルチライン保険会社と呼ばれ、区別されます。
金融保証保険またはモノライン保険とは、債務者による債務不履行が発生した場合でも、モノライン保険会社が支払いスケジュールのとおりに元本と利息の支払いを行なうことを保証する、という保険契約です。つまり銀行による信用状と同じような効果をもつ、第三者による信用補完の一つの形態です。
モノライン保険会社の誕生
モノライン保険会社は、1970年代初めに米国で誕生しました。
最初は、米国の州政府や地方政府またはそれらの関係機関が発行する債券の保証業務からスタートしました。近年は、その保証対象が広がり、資産担保証券などの証券化の分野や、米国外にまで進出し、成長を遂げています。
2003年には、米国地方債市場の約50%、資産担保証券市場の約20%にものぼります。金融保証保険がこれらの市場の成長に大きな役割を果たしてきたことがわかります。
モノライン業界の成長要因
金融保証を行なう上で、とても高度な専門ノウハウを持っていることが、モノライン保険会社のひとつの大きな特徴です。そのノウハウが、債券の発行体や投資家から歓迎されていることが、成長の大きな要因です。
一方、モノライン保険会社に対する調査と格付けの付与を行ない、業界とそのサービスに対する信頼度を助長した格付け会社は、モノライン業界の成長に大きく寄与したと言えるでしょう。
また、債券発行体と投資家の双方のニーズを満たすために、債券引受銀行(投資銀行)が、積極的に金融保証保険を活用してきたことが、モノライン保険業界を大きく成長させてきました。