米国内地方債以外への保証分野の拡大

 モノライン保険会社は近年、保証対象分野を資産担保証券などのストラクチャード・ファイナンス分野へ、また、米国外へ拡大してきました。
 
 モノライン保険会社にとっては、地方債保証業務のコモディティ化が進展し保証引受競争が激化、利幅が縮小する中、今後の成長が見込め、利幅も地方債市場よりも高いストラクチャード・ファイナンス分野でも保証業務を拡大しようとする事業戦略をがありました。
 
 投資家としては、ストラックチャード・ファイナンス案件は、案件ごとにリスクの種類も異なり、クレジットを見極めるためには相当なノウハウ、スキル、時間が必要となります。モノライン保険会社の保証付き債券を購入することで、投資の安全性を高め、クレジット審査をアウトソースしてコストを削減するというメリットがあります。
 
 ただ、モノライン保険会社は、公共性の高いプロジェクトの事業主体であるケースを除き、個別企業が発行する社債に対しては、原則として保証対象としません。これは、保証ポートフォリオのリスク管理上、大きなシングルリスクがとれないこと、加えて、個別企業の社債保証が地方債保証と比べてリスクが大きいと判断しているためです。しかし、複数の企業の社債をプールしたCDOは保証対象としており、近年は保証を拡大してきています。