モノライン保険のメリット
発行体にとってのメリット
発行体の債券が、トリプルAという、発行体自体よりも高い格付けのモノライン保険会社から保証を受けるので、高い信用補完措置がとられることになります。その結果、債券の調達コスト(表面金利)を抑えることができることに加えて、債券の市場性を高めることができます。
(発行体にとってのメリット)
(発行体にとってのメリット)
| ■ | 調達コストが削減できる。 (支払金利水準の低下に伴うプライシング面でのプラス効果が、保証料支払コストを上回る) |
| ■ | 調達期間の長期化が可能となる。 |
| ■ | モノライン保険会社の厳格な保証引受基準をクリアしたことを通じて、発行体の信用力が向上する。 |
| ■ | 発行体が、投資家に対する内部情報の開示を回避したい場合に、投資家は発行体よりもノライン保険会社のクレジットに注目するので、発行体は内部情報の機密性を保持できる。 |
| ■ | 資本市場へのアクセスが可能となり、投資家層の拡大が期待できる。また、セカンダリー市場での流動性を高めることができる。 |
| ■ | 発行体は、ストラクチャリングなどに関するモノライン保険会社の専門性・ノウハウや実績を有効活用できる。 |
| ■ | 大型案件、複雑案件、新規案件といった案件の特殊性や、不安定な市場環境により、マーケットで許容される金利水準か見通しにくい場合においても、マーケットではすでに保証付き債券に対する相場観が形成されており、発行体にとっての、金利コストの不確実性が減少する。 |
投資家にとってのメリット
投資家にとっては、トリプルAの格付けを持つモノライン保険会社の金融保証により、発行体のクレジットにかかるリスクが小さくなって、投資の安全性が高まります。また、債券の流動性、価格の安定性が向上する、といったメリットがあります。
(投資家にとってのメリット)
(投資家にとってのメリット)
| ■ | 発行体による元利金の支払が滞った場合、投資家はモノライン保険会社に対して、期日どおりの元利金の支払いをするよう遡及することができるので、投資の安全性が高まる。 |
| ■ | デフォルト・リスクに対して、発行体とモノライン保険会社の2重のプロテクションが働いているので、保証付き債権の金利水準は必ずしも低くないものとなる。 |
| ■ | 投資資産の流動性が高まり、同時に価格も安定する。 |
| ■ | 発行体と債券に対してモノライン保険会社が行なう信頼性の高い審査・モニタリングにより、投資家はコストを削減できる。また、安心感があるので、投資決定を行ないやすい。 |
| ■ | 投資ポートフォリオの分散化が向上する。 (保証付きトリプルAと保証無しトリプルAは異なる位置付け) |
| ■ | 保証無し債券を持つ投資家も、モノライン保険会社が案件全体に対する評価を実施することで、メリットを受けることができる。 |
債券引受金融機関(投資銀行)にとってのメリット
債券引受金融機関(投資銀行)にとっては、マーケットでの債権販売をいかにうまく成功させるかが重要課題です。そのために、発行体と投資家双方にとって、適正な条件を設定するために、モノライン保険会社の金融保証を活用していると言えるでしょう。
(債券引受金融機関(投資銀行)にとってのメリット)
(債券引受金融機関(投資銀行)にとってのメリット)
| ■ | 大型案件や複雑な案件の場合でも、モノライン保険会社の保証が付いている債券には、相場観がすでに形成されているため、発行時の引受リスクを削減できる。 |
| ■ | 複雑なリスクを、単純モノライン保険会社のリスクに転換することができる。 |
| ■ | モノライン保険会社の多様で高度な金融技術を活用できる。 |
| ■ | 格付け会社のモノライン保険会社に対する認知により、発行手続きを迅速化できる。 |